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    ホーム > 新着ニュース > 2022年 > 手術支援ロボットを用いた直腸がん手術を開始-県内初!最新のda Vinci Xiシステムでの導入-

    手術支援ロボットを用いた直腸がん手術を開始-県内初!最新のda Vinci Xiシステムでの導入-

     2022年5月より、188篮球比分直播医学部附属病院では、直腸がんに対して“手術支援ロボットを用いた直腸がん手術(ロボット支援下直腸切除?切断手術)”を開始します。
     このロボット支援下手術は、新しい内視鏡外科手術です。これまで開腹手術、腹腔鏡手術という方法がありましたが、新たな方法として登場しました。患者さんのお腹にあけた小さな穴から挿入した手術機器と内視鏡をロボットアームにドッキングして、医師が離れた操作ボックスの中で内視鏡画像を見ながら鉗子(かんし)やカメラを操作して手術を行います。腹腔鏡手術は開腹手術と比較して、手術の傷が小さく、患者さんに与えるダメージ(手術侵襲)が小さいという利点がありましたが、用いる鉗子の動作には制限があり、手技の難易度が高くなることが欠点でした。しかしながらこのロボット手術は、3D画像を見ながら、手ぶれ補正機構が備わった、人間の関節可動域を超える多関節機能を有する鉗子を用いることで、腹腔鏡手術の利点である低侵襲性はそのままに、欠点を補って余りある手術方法といえます。
     直腸がん手術で重要なポイントのひとつに、根治性(がんをきちんと切除摘出すること)と機能維持(神経障害を起こさない)のバランスを保つことが挙げられます。摘出すべき直腸がんの近傍には、膀胱?肛門に向かう自律神経が走行しています。がんをきちんと切除することを重視しすぎて自律神経を損傷すると、排尿障害、排便障害、性機能障害が起こります。その一方で、自律神経の損傷を避けようとしてがん病巣に近づくと、取り残しの危険性が高まります。ロボット手術では3Dフルハイビジョンカメラによる超近接術野で行うことから、自律神経の走行が明瞭となり、腹腔鏡手術と比較して、根治性を高めつつ、神経障害を起こしにくくなる可能性を秘めています。
     当院では2012年にロボット支援下手術が導入され、現在最新のda Vinci Xiシステム(Intuitive Surgical社)を設置しており、泌尿器科(前立腺、腎)、呼吸器外科(肺、縦隔)、消化器外科(食道?胃)で実施しています。このたび直腸がんで開始することになりましたが、山口県内では2施設目の導入であり、最新のda Vinci Xiシステムでの導入は県内初となっております。今後も当院は、このロボット支援下直腸がん手術の導入によりさらに高水準でからだに優しい手術を提供し、直腸がんの治療の向上に貢献して参ります。 

    【資料】ロボット支援下直腸切除?切断術

     

    (補足)

     この術式は、2018年に保険適用となり、全国で爆発的に増加しています。施行するにあたっては国のデータベース(national clinical database)に登録することが義務付けられており、このデータベースを振り返って本術式の成績を示した論文が2021年9月に発表されました。それによると、この術式は腹腔鏡手術と比較して、いくつかの点(開腹移行率、術中出血量、術後死亡率、術後在院日数)で優れていることが示されました。

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